会長あいさつ


公益社団法人石川県診療放射線技師会
会長 森下 毅


 この度、会長に就任致しました森下です。今年は、通常の定期総会を開催することができず、書面決議によって事業報告および計画をご承認頂きました。新しいスタートを切るにあたり、僭越ながらご挨拶申し上げます。

 医療法施行規則の改正より、今年度から放射線の安全管理体制の整備が義務付けられることになりました。医療被ばくの正当化、最適化を行うことは、私たちとっては当然のこととして教えられ、そして実施すべく技師会や各学会において啓発等が行われてきました。実際に、世界的にみて多いとされる医療被ばく線量が問題となっており、線量管理することで過剰被ばく抑制に繋げることは言わずもがなですが、記録データの公開や施設間の共有によりベンチマークが容易になれば、施設間の標準化が進むと思われます。また、データの有効活用という新しいテーマが生まれたとも言えると思います。


 今回の法改正、コロナ禍がもたらしたニューノーマル、AI技術の進歩(第4次産業革命の到来ともいわれています)と、大きな変革のステージに突入したと言えると思います。このような時こそ情報の収集、共有が必要と考えます。当会の会員ネットワークが有効に機能すべく、様々な活動を展開したいと考えております。会員皆様のご協力とご理解を賜りますようお願い致します。


2020年7月